フランクフルト・ブックフェア 2014

毎年10月にドイツのフランクフルトで開催されているFrankfurt Book Fairに、今回初めて行ってきました。
このブックフェアは世界最大規模の書籍の見本市で、世界中から出版関係者などが集まり、版権の交渉や情報交換などが行われる一大イベントです。今年も世界中から約27万人が訪れたそうです。
いつもjunaidaの本を出版してくれている出版社SUNREEDが、今回このブックフェアに出展していたので、僕もブースに立って参加する事が出来ました。

会場のメッセは、とにかくとてつもなく広くて、ちょっとした街くらいの大きさがあるので、駅から自分のブースまでたどり着くのでさえ一苦労なほどでした。この広大な会場に、ありとあらゆる分野の本が世界中から集まってきています。冊数にしたらどんぐらいだろうとか、しょうもないことを想像してたら気が遠くなり、SUNREEDのブースのあるアート本のエリア以外は、あまりじっくり見てまわる事が出来ませんでした。とは言え、アートのエリアだけでも簡単には全部を見て回れないくらいのボリュームでした。

そして今回、なんとSUNREEDはひとつのブースをjunaida本のみで出展してくれました。いつも本当に感謝ばかりです。ブースには今までに出版した本や、これから出版予定の本のサンプル、あとはカード類などを並べました。


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会場では色んな所で版権の交渉などが行われていたり、趣向を凝らした展示の出版社も数多くあったりして、そういう風景もまた見ていて楽しかったです。僕らのブース近くに出展していたTRADEMARK PUBLISHINGの本はどれも素敵なものばかりでした。

5日間の会期のうち、途中抜け出してハイデルベルクまで行ったりもしました。
近代都市のフランクフルトとはまた全然違って、ハイデルベルクの旧市街はこれぞヨーロッパ、という風景が続いていて、いっぱつで大好きな街になりました。いつかこのあたりの他の街もゆっくり見てまわりたいです。

今回のブックフェアで、ドイツ、ロシア、スペイン、アメリカなどの出版社やディストリビューターが作品に興味を持ってくれたので、これを世界に広がっていくきっかけにしていければ、とか淡い期待が膨らんだり、なにより普段あまり接することのない海外の人たちの反応が見聞きできたのが大きな収穫になりました。

期間中ブースに貼っていたポスター類を欲しいと言ってくれる人もたくさんいて、「これはただのプリンター出力だけど、もし最終日の搬出時間にもう一度来たてくれたらあげるよ」と伝えていたら、本当に何人もわざわざ戻ってきてくれて、最後にはきれいに全部お持ち帰りしてもらえたので、とても助かったし、とてもありがたかったです。

このブックフェアに参加できて、圧倒される事もたくさんありましたが、世界はとっても広いけど遠くはない、そんな風にも感じる事が出来た貴重な経験になりました。