京都の寺町通りにある金工品のお店、清課堂さんが毎年制作されている、お店のオリジナルポストカードを描かせていただきました。清課堂さんは天保九年創業の、現存する日本で最も古い錫（すず）工房で、現在錫器を主に、銀器銅器なども含めた多様の金工品を手がけられています。どれもうっとりするような金工品ばかりで、人の手が創り出す「美」というものに僕はいつも心奪われてしまいます。そんな思いもあって、今回僕が描かせていただいたのは、その美しい金工品を創り出す職人さん達の手によって、日々使い込まれてきた現役の道具類たちです。以前、工房におじゃまさせてもらってこの道具類を目にした時に、出来上がってきた清課堂さんの金工品たちがそれまで以上にまた愛らしく見えました。このポストカードで少しでもその感じがより多くの人に伝わっていけたらナァと思いながら描きました。
このポストカードは現在、清課堂さんの店頭にて販売中です。是非お店に足を運んでみてください。きっと素敵な金工品に出会えると思います。
