三越クリスマス「HOME」

昨年に引き続き、今年も三越クリスマスのビジュアルを描きました。今年のテーマは「HOME」です。

「家」というのは僕の絵に頻繁に登場するモチーフなのですが、自分でもその理由を今までちゃんと考えた事はあまりありませんでした。
でもよく考えてみると、「家」というものは、そこに住む人々やそこで暮らした人々の記憶だったり思い出だったり、さらにはそこで暮らすこれから先の出来事も、全部つつみこんでくれている不思議なものです。
なんというか「家」というのはただの入れ物ではなく、それぞれの家族にとって一軒一軒がまるでひとつの生命体みたいだ、そういう思いがあったから、きっと絵の中でも家を人々や動物なんかと同じような感覚で描いていたんだと、あらためて気づいた瞬間がありました。

前置きが長くなりましたが、そういう思いを一度まとめて作品に表現したいと何年か前から思っていたので、今回のクリスマス企画のお話を頂いた時に、HUGの次はHOMEだな、と直感的にくるものがありました。
「いってきます」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」シンプルですが、そういう事をずっと頭の中において描いた23作品です。

全国の三越(一部を除く)で今年もクリスマスの彩りとして色んなHOMEの絵が飾られます。中でも銀座と日本橋の三越では様々なイベントも企画されているようですので、ぜひ足を運んで絵を観てお買い物も楽しんで頂ければと思います。

また、昨年の「HUG」に続き、ありがたい事に今年の「HOME」も1册の本となって出版されます。そちらもどうぞお楽しみに。

・三越 CHRISTMAS HEARTS

 

     

 

junaida作品展「LAPIS 」

久しぶりに東京での展覧会です。

鉱石に潜む静寂と躍動を描いた最新シリーズ「LAPIS」を中心とした絵画展、場所は銀座三越8階ギャラリーです。
今年も絵を担当している三越クリスマスにあわせた特別展となります。タイトルは、ラテン語で「石」という意味のLAPIS。このところ鉱石の魅力にやられっぱなしの僕なので、じつに楽しんで描く事が出来た連作です。

そしてこの「LAPIS」12連作、なんとなんと会場で原画販売致します。これはjunaidaとしてはなかなかに珍しい出来事です。僕は基本的に原画は販売しないスタンスで活動しておりますが、今回、画廊の方のたっての希望という事で特別に販売する運びとなりました。今後継続して原画販売していくかはまだまだ不確定なところでもありますので、もしjunaidaの原画を手元に置きたいと思ってくれている方で、今回の12作品の中に気に入ったものがありましたら、是非この機会に入手して頂ければと思います。

また、会場ではジークレーや関連グッズの販売、それから昨年の三越クリスマスで描いた「HUG」の原画の一部が展示される予定です。
会期が1週間と短いので、お誘い合わせの上どうかお見逃しなく。

 

LAPIS junaida作品展

銀座三越8階ギャラリー
2013年11月27日(水)〜12月3日(火)
午前10時30分〜午後8時(最終日は午後4時閉場)


 

IHATOVO新作グッズ オンラインショップで販売開始

おまたせしました!
IHATOVOの本やステッカー、ポストカードセットなどの新作グッズが、オンラインショップでご購入いただけるようになりました。

もちろんグッズはHedgehog Books and Galleryの店頭でも引き続きお求め頂けますが、京都まで遠くてなかなか行けないようというみなさま、どうぞご利用ください。

Hedgehog Online Shop

IHATOVO・01出版記念展 終了しました

8月3日から9月8日までHedgehog Books and Galleryで開催されたIHATOVO・01出版記念展、おかげさまで無事に終了することが出来ました。
この1ヶ月の会期中、やぁもうとにかく連日暑くて暑くて、本当にお客さんには申し訳ないなぁと思っておりました。でもなにより、そんな中でも足を運んでくれたみなさん!みなさんのその心意気がなによりも熱かった!
あの熱風の中、それに負けない熱い思いで毎日たくさんのご来場いただけて本当に感謝の日々でした。汗かきながら足を運んだ甲斐あったと思ってもらえる展覧会になっていたら嬉しいです。ご来場どうもありがとうございました。

会場で先行発売を行っていたIHATOVO・01の一般発売開始は、あと少しだけ先になりますのでもうしばらくお待ちください!




IHATOVO・01


僕が宮澤賢治の物語をちゃんと読みはじめたのは、じつはわりと最近の事で、2007年の年明けごろだったと思います。
きっかけがなんだったのかは忘れてしまいましたが、最初に読んだのは「双子の星」というお話でした。その時の感動というか感銘というか、とにかくもの凄く興奮した事はいまだによく覚えています。それからというもの、完璧に、どっぷりと宮澤賢治の世界にハマってしまいました。

その時からたぶん、このIHATOVOという本の構想は始まっていたのだと思います。読めば読むほどに、イメージに潜れば潜るほどに、新しい閃きや懐かしい感覚が頭の中に入ってきて、まるで乾いた脳みそがイメージという潤いをゴクゴク飲み干すように読みこんでいくうちに、それをひとつひとつ頭から出して、絵という形あるものに表現せずにはいられない気持ちになりました。

僕の中にあったひとつのその密かな思いが、今回たくさんの方々のご協力のもとに実り、1册の本になった事がとても嬉しいですし、僕はほんとに恵まれているなあと感謝の気持ちでいっぱいです。あともう少しだけ欲張れるのなら、この本がより多くのお茶の間に届く事、そしてこの本が宮澤賢治の世界に触れる誰かのきっかけになってくれる事を祈っています。

本書のタイトルである「IHATOVO」とは、宮澤賢治が物語の舞台として作り上げた、岩手をモチーフとした架空の理想郷の名前です。この本は、宮澤賢治の文章から得たイメージの断片を描き、それらを1冊に集約する事で、僕の見た宮澤賢治の世界を表現したい、そういう思いで生まれたものだったので、タイトルはこれ以外に考えられませんでした。読み方もイーハトーブ、イーハトーヴォ、イーハトーヴ、諸説ありますが、僕は井上ひさしさんの”イーハトーボの劇列車”の響きが好きだったので「IHATOVO・イーハトーボ」としました。

これから先、宮澤賢治の世界からイメージを与えられるかぎり、僕が絵筆を握れるうちはIHATOVOシリーズとして描き続けて刊行していければなあと思っています。もちろん出版してくれる出版社さんあっての話ですが、今はそんな風に考えています。

宮澤賢治の世界を描く。物語のはじまりも 終わりもない本。

IHATOVO(イーハトーボ)・01

宮澤賢治が物語の舞台として作り上げた架空の理想郷「イーハトーボ」。
童話や詩の中に現れる多種多様な世界の断片を、注目の画家junaidaがイメージ豊かに描き、瞬く星々のように輝く新しい宮澤賢治絵本が誕生しました。
収録作品は22編。抜粋した文章それぞれに、junaidaによる色とりどりの絵が合わさり、それらを1冊に集約することで、イーハトーボという名の宮澤賢治の世界が姿を現します。
今後、続々と刊行予定の「IHATOVO」シリーズ。本書はその記念すべき第1作となります。

オールカラー・56P・ハードカバー・サイズ:297×220mm
定価:2200円(税別)
サンリード刊
ISBN  978-4-914985-56-1

株式会社サンリード
〒520-0004 滋賀県大津市見世一丁目711-1 TEL077-526-7757

収録作品
・インドラの網・馬の頭巾・オツベルと象・蛙のゴム靴・風の又三郎・ガドルフの百合・銀河鉄道の夜・蜘蛛となめくじと狸・けだもの運動会・サガレンと八月・水仙月の四月・セロ弾きのゴーシュ・タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった・注文の多い料理店・注文の多い料理店 序・どんぐりと山猫・虹の絵具皿・春と修羅・ビジテリアン大祭・双子の星・ペンネンネンネンネン ネネムの伝記・ローマンス

※ 現在、Hedgehog Books and Galleryで開催中の「IHATOVO・01出版記念展」では、収録作品の原画展示、および一般書店での発売に先がけての先行販売を行っています。

詳しくはコチラ→Hedgehog Books and Gallery